<熱中症と日射病>


1.熱中症とは?

 読んで字のごとく、「熱に中(あた)る」という意味です。
 体の中と外の「暑さ」によって引き起こされる、様々な体の不調のことです。
 気温が高かったり、激しい運動などで体内でたくさんの熱が発生することが原因でおこります。

 日射病は熱中症の一種で、炎天下にスポーツや激しい労働をして、大量の汗をかき、体の水分が足りなくなってしまった状態です。

 こうなると血液の濃度が高くなってスムーズに流れにくくなり、体温調節をはじめとする、体のコントロールがうまく行かなくなるんですね。

 夏の暑い盛りに激しい運動をすると、体は高くなった体温を冷やすために、たくさんの汗をかきます。あまりたくさんの汗をかき、この失った水分の補給をしてやらないと日射病になるというわけです。



熱中症は、次の様な状況で起こりやすくなります。
  • 前日までに比べ、急に気温が上がった場合
  • 梅雨明けをしたばかりの頃
  • 気温はそれほどでなくとも、湿度が高い場合
  • アスファルトやコンクリート、草の生えていない砂地など
  • 急に激しい運動をしたとき
  • 体に疲れがたまっているとき

こんなときには、熱中症にならないような配慮が必要です。


2.どのように防ぐの?

 まずは、吸湿性・通気性の良い素材でできた、涼しい服装をすることです。服装の色も、熱を吸収しにくい白っぽいものを選びましょう。日傘や、つばの広い帽子なども良いですね。その上で、きちんと水分補給をすることを心がける必要があります。

 体重の3%以上の水分が失われると、体温調節に影響が出るといわれていますので、激しい運動をする際には、体重の変化に注目する必要があります。
例えば、80kgの人であれば、汗をかいて2.4kg体重が減るとヤバイ!ということになります。


 さて、水分補給のペースですが、のどが渇いた時には、既に脱水が起きていることが多いので、のどの渇いたと感じる前に水分補給をすることが大事です。 炎天下で運動するときには、時間を決めて定期的に飲み物を飲むと良いでしょう。
 中東へ旅行した友人の話では、現地では「のどが乾いてなくても、きちんと水を飲むようにっ!」としつこく注意を受けたそうです。

 水分補給のほかにも、十分に睡眠を取ること。
また、ビタミンやミネラルの不足も良くありませんので、暑くても食事はしっかりと食べましょう。暑さの厳しい真夏は、ビタミンB群を多く含む豚肉がお奨めです。
 なによりも、体調の悪いときには炎天下での運動を避けることです。我慢は禁物。まじめな人ほど、熱中症になりやすいそうです。


3.水分補給に適した飲み物

 こまめに水分補給を心がければ、普通の水でも良いと思いますが、よりスピーディーに体に水分補給するなら、次のことを知っておくと役立ちます。まず、真水よりも食塩水のほうが胃から小腸へ素早く移動します。
 一方、小腸からの吸収スピードは真水の方が食塩水よりも早いのですが、少量の糖分を加えると食塩水も真水に劣らない位の吸収スピードになります。(但し、糖分が多くなると胃から腸への移動速度が遅くなります。)

 というわけで、水に少しの塩分と糖分を加えた飲み物が最適!スポーツ・ドリンクはこうした考えに基づいて作られているのですね。 汗をかくと水分と一緒に塩分も失われますし、運動でカロリーも消費していますからこうした面からも塩分と糖分を含んだ飲み物が良いと考えられます。
 市販のスポーツ・ドリンクはやや甘すぎると思いますので、これに水を加えて薄めて飲むのが良いでしょうね。


4.熱中症になってしまったら?

  • すぐに運動を中止して、木陰などの涼しい場所に移動してください。
  • 十分な水分の補給が必要です。
  • 意識がおかしくなるような重症の場合は直ちに病院へ運んで下さい。
    熱中症で命を落とすこともありますから侮ってはいけません。
  • また、積極的に体温を冷やすことも大事です。
    扇風機や団扇などで風を送ってあげるのも効果的です。

お聞きの曲は
【散歩道】
 from:Senses Circuit
 (c)2003 hitoshi
       よりお借りしています。